ステンレス鋼の熱処理

熱処理温度については、JISに規定する機械的性質、耐食性等を、満足する温度、冷却条件で処理されるものであり、製造メーカー個々の技術的判断に基づく温度設定も認められる。あくまで、参考値として熱処理を記載します。

熱処理記号

熱処理方法記 号
焼きなまし
焼入焼戻し
固溶化処理
析出硬化熱処理析出硬化系の熱処理表による
熱処理記号は、受渡当事者間の合意により別途定めることができる

オーステナイト系の熱処理

種類の記号固溶化熱処理 ℃
SUS2011010~1120急冷
SUS2021010~1120急冷
SUS3011010~1150急冷
SUS3021010~1150急冷
SUSU3031010~1150急冷
SUS303Se1010~1150急冷
SUS303Cu1010~1150急冷
SUS3041010~1150急冷
SUS304L1010~1150急冷
SUS304N11010~1150急冷
SUS304N21010~1150急冷
SUS304LN1010~1150急冷
SUS304J31010~1150急冷
SUS3051010~1150急冷
SUS309S1010~1150急冷
SUS310S1030~1180急冷
SUS3161010~1150急冷
SUS316L1010~1150急冷
SUS316N1010~1150急冷
SUS316LN1010~1150急冷
SUS316Ti920~1150急冷
SUS316J11010~1150急冷
SUS316J1L1010~1150急冷
SUS316F1010~1150急冷
SUS3171010~1150急冷
SUS317L1010~1150急冷
SUS317LN1010~1150急冷
SUS317J11030~1180急冷
SUS836L1030~1180急冷
SUS8901030~1180急冷
SUS321920~1150急冷
SUS347980~1150急冷
SUSXM71010~1150急冷
SUSXM15J11010~1150急冷

フェライト系の熱処理

種類の記号焼きなまし ℃
SUS405780~ 830空冷又は除冷
SUS410L700~ 820空冷又は除冷
SUS430780~ 850空冷又は除冷
SUS430F680~ 820空冷又は除冷
SUS434780~ 850空冷又は除冷
SUS447J1900~1050急冷
SUSXM27900~1050急冷

オーステナイト・フェライト系

種類の記号固溶化熱処理 ℃
SUS329J1950~1100急冷
SUS329J3L950~1100急冷
SUS329J4L950~1100急冷

マルテンサイト系の熱処理

種類の記号熱処理 ℃焼なまし焼入れ焼戻し
SUS403800~900除冷又は約750急冷950~1000油冷700~750急冷
SUS410800~900除冷又は約750急冷950~1000油冷700~750急冷
SUS410J1800~900除冷又は約750急冷970~1020油冷650~750急冷
SUS410F800~900除冷又は約750急冷950~1000油冷700~750急冷
SUS416800~900除冷又は約750急冷950~1000油冷700~750急冷
SUS420J1800~900除冷又は約750急冷920~ 980油冷600~750急冷
SUS420J2800~900除冷又は約750急冷920~ 980油冷600~750急冷
SUS420F800~900除冷又は約750急冷920~ 980油冷600~750急冷
SUS431次約750急冷、二次約650急冷1000~1050油冷630~700急冷
SUS440A800~920除冷1010~1070油冷100~180急冷
SUS440B800~920除冷1010~1070油冷100~180急冷
SUS440C800~920除冷1010~1070油冷100~180急冷
SUS440F800~920除冷1010~1070油冷100~180急冷

析出硬化系の熱処理

 種類の記号種 類記 号熱処理条件
SUS630固溶化熱処理S1020~1060℃急冷
 析出硬化熱処理H900S処理後、470~490℃空冷
  H1025S処理後、540~560℃空冷
  H1075S処理後、570~590℃空冷
  H1150S処理後、610~630℃空冷
SUS631固溶化熱処理S1000~1100℃急冷
 析出硬化熱処理RH950S処理後 955±10℃に10分保持、室温まで空冷、24時間以内に-73±6℃に8時間保持、510±10℃に60分保持後、空冷。
  TH1050S処理後 760±15℃に90分保持、1時間以内に15℃以下に冷却、30分保持、565±10℃に90分保持後、空冷。
※SUS630については、受渡当事者間で別途協定することができる